271: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2024/07/12(金) 23:58:47.19 ID:eHYGMVxz0
『ウギッ……」「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ゛!!?』『逃げ………ぶぼっ」
『『『ギャッ、ギャッ、ギィッ!!!』』』
一斉に火を吹く6つの銃口。六方へ伸びた火線は、容赦なく進路上の人体を引き裂き、薙ぎ倒す。
【寄生体】の方は、流石にそこまで芳しい戦果とは言い難い。89式の方なら正確に命中させれば撃破もできるでしょうけど、何分弾幕展開を重視するなら精度は犠牲になる。
けれど、牽制としては十分過ぎる効果を発揮し、銃火の圧に押し止められて十数体にも及ぶ“ダマ”が突入を遮られてグネグネと気味悪く蠢いている。
『ギギギッ──グキャッ』
『『『ギィいいいいいいアァアァアァアアアアアッ!!!?!?!』』』
業を煮やしたらしき“ダマ”は、数と耐久力に物を言わせて強行突破しようと弾雨の中突貫の姿勢を見せた。
でもその試みは、量と殺傷力を大幅に増した新たな弾幕によって頓挫する。
《【ヌタウナギ】群体に弾着!効果あり、多数撃破!!》
∬#´_ゝ`)《ドイツの科学力は世界一ね!まぁこの機関銃厳密にはスロバキア製だけど!!
照準維持、尚も火線展開!》
《了解!》
バリケードの一角に備え付けられていた、ブルーノVz.37重機関銃。W号の予備装備を持ち出しでもしたのだろう、第二次大戦式とはいえ7.92mm口径を誇る弾丸は、【寄生体】の胴をミンチにし頭部を打ち砕き当たるを幸い蹂躙していく。
“ダマ”が沈黙しただの屍の塊になるまで、要した時間はほんの数秒だった。
「───ふぅっ!」
そして、機動保安隊のファランクスからブルーノの掃射に至るまでの時間で、私は………さっきみたいな“軽い運動”程度なら数分こなせるだけの体力を取り戻している。
「盾を!!」
「おうさ!!」
私の叫びの意図を汲み取り、特にガタイがいい機動保安隊の内1人が反転。膝を着き、ライオットシールドを自分の体に立て掛けるような形で構えた。
さながらスキーのジャンプ台………って、この表現はちょっと正確じゃないわね。
だって、“さながら”どころか用途はジャンプ台そのものだし。
「いよっっ!!!」
土台の役を担う保安官は威勢のいい掛け声とともに、私が足を乗せると同時に盾を思い切り跳ね上げる。おかげでより高く、より大きく跳躍できた私の身体は、壊乱している前線を悠々と飛び越えていく。
『『ギョキャッ』』
「なんっ……グウサン!?』
【寄生体】数匹の頭部を踏み砕きながら着地した先は、まだ幾らか統制を残していた集団のド真ん中。
眼前で驚愕に目を見開いていた【暴徒】を、裏拳でそのままぶっ飛ばす。
「っはぁあああああああっ!!!!!!」
全身を捻り、ブレイドを構え、全力で振り抜きながら一回転。
周りを囲んでいた【暴徒】と【寄生体】、併せて20体ほどの敵影が一気に切り裂かれた。
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