175:名無しNIPPER[sage saga]
2023/03/20(月) 20:40:51.83 ID:C7e3RZ7HO
更新おつです
ガルパン勢はまだ安全圏にいるようで良かった
176: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2023/03/22(水) 23:01:28.64 ID:40wUtYBm0
滔々と語りつつ、私は室内への警戒を緩めていなかった。彼女らの耳に“正論”を届きやすくするため敢えてそうしている面もあるとはいえ、必要以上に強い言葉を使っていることは事実。
理性でその内容を受け止めきる前に、先のケイやコサック被れのチビッ子……プラウダ学園隊長・カチューシャのように感情が炸裂してしまうことは十分に考えられた。
だが、結局は杞憂に終わる。室内の空気は相変わらず張り詰め、かつ険悪なものだったが、そこから更なる“激発”に至った者はいない。
177: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2023/03/22(水) 23:05:02.34 ID:40wUtYBm0
………で、問題は沈黙を保っている“もう一人”の方だ。
「…………………」
川 ゚ -゚)(なーに考えてらっしゃるのやらね、【リボンの武者】さんは)
178:名無しNIPPER[sage saga]
2023/03/23(木) 16:07:54.16 ID:KbYqjmkB0
更新おつです
前線はどこも崩壊寸前な一方で、後方では動けずストレス溜めている人々がいる
179: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2023/03/23(木) 23:10:43.55 ID:Loa0vns40
まぁ、今は“確保”が終わってる以上一先ずこれも済んだ事だ。何を考えているのであれ、“大人しく”している間は構う必要もない。胸中で逃走や独自行動を企てているにしろ、熟慮する分だけ此方も対策を立てる時間は出来る。
彼女を含めた何人かには“積もる話”が幾らかあるため、最後まで大人しくしててもらった方がいいことは確かなのだが。
「ハァ………オーケーオーケー。落ち着くわよ、マホが我慢してるのに私だけがカッカしても意味ないし」
180:名無しNIPPER[sage saga]
2023/03/24(金) 08:54:36.72 ID:BKhHbYrY0
おつです
小刻みに投下してもらえると読むほうも助かります
181: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2023/03/24(金) 23:43:13.60 ID:ZiJGgkK50
ポロンと一つ溢れた寂しげな音と共に、静かな声で放たれる台詞。部屋の中の誰もが、鶴姫しずかでさえ一斉にそちらへ視線を向ける。
単に発言があったからと言うだけではない。その人物が、あまりにも予想外だったからだ。
そんな私達からの注目を誂うように、彼女は───継続高校隊長・ミカは、手元のカンテレをもう一つ鳴らす。
182: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2023/03/25(土) 23:49:13.90 ID:cV+x1Pjf0
B.C.自由学園の戦車道チーム隊長、アスパラガス。今まさに扉を開けて室内に入ってきた彼女は、そのままズカズカと大股に私のところまで歩み寄る。
「確認を」
短い一言とともに投げ渡された紙の束。目を通せばそれは、彼女に先程依頼した“仕事”に関する資料。現時点でこの場に集っていない他学園艦との相互連携構築、及びそれに伴った更なる【戦闘車両】の抽出・運搬経路確保の途中経過報告だ。
183:名無しNIPPER[sage saga]
2023/03/28(火) 10:16:44.64 ID:rYlZy4db0
更新おつです
女子高生がどいつもこいつも只者ではないの笑う
184: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2023/03/30(木) 23:09:37.28 ID:CTNa42MB0
「艦娘の人達が、どんな“生まれ方”をしてるのか詳しくは知らない。ただ、最初から皆あの姿というのは聞いたことがある。
その後すぐに訓練が始まって、海上自衛隊が持つ鎮守府や泊地に派遣されていくんだとしたら……いきなり倫理観、道徳観が絡んだ“自己解釈”を必要とする対応を求められても、素直にはできないだろうな」
生まれ育った環境のせい。主に年若い凶悪犯を擁護する時に、人権家を自称する頭花畑のクソッタレ連中はこう嘯く。反吐が出るような言い分だが、こと理論に関して“のみ”言えば別に間違ったことではない。
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