星輝子「真夏みたいに気持ち悪い」
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51: ◆xa8Vk0v4PY[saga]
2022/06/06(月) 01:29:19.18 ID:Sev9O2YP0
「そうか」

「私も、メタルと、キノコが好きだ」

「輝子ちゃん……」

小梅は、安心したように微笑んだ。
……直後、聞き返す。

「キノコ?」

「ああ、キノコだ。私は、キノコとともに生きてきた」

そう言うと彼女は軽く息を吸い、口を開いた。

「梅雨の蒸し暑い日、キノコが生えていたんだ。トモダチがいなかった私はキノコを話相手にしてたんだけど、
しばらく話しているうちにキノコの良さがだんだんわかってきてそれからキノコがトモダチになったんだ。
そう、あの芸術的なフォルム…慎ましやかなのに確かな存在感を放つ…かわいいだろ?これ私の家で育ててるシイタケくんなんだけど
シイタケくんは育てやすくて食べてもおいしいし万能なすごいヤツなんだ…ごめん話が逸れたな、つまり
トモダチのいなかった私もキノコのおかげで今までいきのこって…フヒ、キノコだけに、生き残ってこれたんだ。」

彼女は一息つき、尋ねる。

「どう?」

「わかんない」
「分かりませんよ!」

二人はそう返した。困惑はしていたが、その顔に嫌悪の色はなかった。

「そうか…」

輝子は、そんな二人を見て、とても嬉しそうに笑った。

「そうだよな……フヒヒ」


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