姉がアイドルということ
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35: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2022/05/10(火) 14:03:55.23 ID:nm7zvJuf0
「と、ともかく……」
 やや気後れしながら紗代子が手を挙げて発言する。
「弟のこと、認めてくれてありがとうございます」
「お礼には及ばないのです。そもそもまつりは、2人を温かく見守るつもりだったので……ほ?」
 まつりはそこで言葉を区切ると、懐からスマホを取り出す。どうやらLINEか何かの着信があったようだ。
「妹からなのです。なになに……? ちょっと聞いてもいい?」
 途端にまつりの機嫌が良くなる。
 やはりこまで反抗期だった妹の、その反抗の理由がわかったのと、それを超えて和解できたのは大きいようだ。
 そして純粋に頼られているのも嬉しいらしい。
「それで〜妹さんは、なにを知りたがっておいでなのですかな〜?」
 まつりはスマホをスクロールさせる。
「えっと……ねえ、キスする時って目は開けてた方がいいのかな? それても閉じているものなの? ……ほ!?」
 一瞬、まつりの顔から血の気が引き、そして次の瞬間には逆に真っ赤になる。
「おやおや〜? これはもしかして今、そういうシチュエーションになろうかということですかね〜?」
 ビシッ!
 朋花のつぶやきに、まつりの手にしたスマホにヒビが入る。
「ま、待って! お姉ちゃん、それはみとめていないよ!! 今どこなの!? ねえ!!!」
「あ、あの……」
「もしもし!?」
「まつりさんのスマホ、壊れちゃったのではありませんか〜?」
「ま、まつりさん、あの……なんか弟がすみません……!




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