14: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2022/05/10(火) 13:49:27.49 ID:nm7zvJuf0
帰宅中、高山少年は今日のあの徳田さんの言動について考えていた。
あの時彼女は、あきらかに自分のこととして「迷惑だ」と言っていた。
もしかして姉の言う『あの子』が、徳田さんなのだろうか……
帰宅すると、彼はその疑問を姉にぶつけてみる。
「姉ちゃんの言う、あの子ってさ……俺と同じぐらいの歳?」
「え?」
「ほら、いつもアイドルになるのはあの子との約束だ、って言ってるあの子」
姉の紗代子は、少し不思議そうな顔で答える。
「違うよ。あの子は私と同じ歳。でもなんで?」
もしかして、徳田さんが『あの子』なんじゃないかと彼は考えたが。それはどうやら違うようだ。
しかしそれにしては、徳田さんはまるで当事者のように話していた。
ではあれは、なんだったのか……
「もう!」
「え? わっ!」
「自分の質問には答えさせて、私の質問は無視ってわけ?」
気がつけば、姉が思いっきり目の前にいる。
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