43: ◆hhWakiPNok[saga]
2022/04/09(土) 14:25:12.46 ID:sRuakiC/0
莉緒「意外よね。風花ちゃんがホラー映画なんて」
風花「ま、まあ、心境の変化というか」
歌織「……プロデューサーさんと見に行った映画なんでしょう?」
44: ◆hhWakiPNok[saga]
2022/04/09(土) 14:25:55.16 ID:sRuakiC/0
翌日の私の仕事ぶりは、お世辞にも誉められものではなかった。
プロデューサーさんの代わりに来てくださった社長さんの熟練のフォローでなんとか事なきを得たが、申し訳なさに私は社長さんやスタッフの方々に頭を下げて回った。
無論それは、歌織さんとプロデューサーさんのデートがどうなっているのかが気になって仕方がなかったからだ。
でも、先にあった私のターンでは歌織さんもやはり同じ思いをしたであろうし、歌織さんはきちんと仕事もこなしている。
45: ◆hhWakiPNok[saga]
2022/04/09(土) 14:27:05.11 ID:sRuakiC/0
このみ「まあ気持ちはわかるわよ」
このみさんはポンと私の頭に手をおいてくれる。
優しい、なぐさめの手の温かさだ。
46: ◆hhWakiPNok[saga]
2022/04/09(土) 14:27:59.41 ID:sRuakiC/0
莉緒「降ってきたわね。風花ちゃんの家が近くて助かったわ」
このみ「悪いわね、連日押し掛けちゃって」
47: ◆hhWakiPNok[saga]
2022/04/09(土) 14:29:10.91 ID:sRuakiC/0
莉緒「やだ。誰かにつけられたのかしら……アイドルが3人も連れだってたから」
風花「ど、どうしましょう……こういう時はプロデューサーさんに……あ」
そのプロデューサーさんは、プライベートな時間中だ。それも……いや、今はそれはいい。
48: ◆hhWakiPNok[saga]
2022/04/09(土) 14:30:25.49 ID:sRuakiC/0
一瞥して何かが起こったことは理解できた。
私たちは大慌てで歌織さんを部屋へと招き入れ、とりあえずお風呂に案内した。
歌織さんはその間、一言も発しなかったが浴室からは水音に紛れ、彼女の泣き声が聞こえてきた。
何をしたんですかプロデューサーさん!
49: ◆hhWakiPNok[saga]
2022/04/09(土) 14:32:31.63 ID:sRuakiC/0
その後は落ち着いたのか、歌織さんはさっぱりとした口調になって、今日なにがおこったのかを話してくれた。
P「すごいのに乗ってくるんじゃないかとは思っていましたが、ヴァンキッシュですか」
50: ◆hhWakiPNok[saga]
2022/04/09(土) 14:33:36.12 ID:sRuakiC/0
歌織「ちょっと新鮮ですね、この車の助手席に乗るのは」
P「いつもこれを運転しているわけですか。すごいな」
51: ◆hhWakiPNok[saga]
2022/04/09(土) 14:34:29.76 ID:sRuakiC/0
風花「……」
莉緒「え? な、なんかいい雰囲気だったんじゃない?」
52: ◆hhWakiPNok[saga]
2022/04/09(土) 14:35:15.00 ID:sRuakiC/0
P「まだ浅い時間ですけど、どこか行きたい所とかありますか?」
歌織「……言ってもいいんですか?」
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