豊川風花「140日に1度のチャンス」
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44: ◆hhWakiPNok[saga]
2022/04/09(土) 14:25:55.16 ID:sRuakiC/0

 翌日の私の仕事ぶりは、お世辞にも誉められものではなかった。
 プロデューサーさんの代わりに来てくださった社長さんの熟練のフォローでなんとか事なきを得たが、申し訳なさに私は社長さんやスタッフの方々に頭を下げて回った。
 無論それは、歌織さんとプロデューサーさんのデートがどうなっているのかが気になって仕方がなかったからだ。
 でも、先にあった私のターンでは歌織さんもやはり同じ思いをしたであろうし、歌織さんはきちんと仕事もこなしている。
 その敗北感と心配と、そして申し訳なさに私は事務所に戻ると落ち込んでしまった。

桃子「風花さん、どうかしたの?」

瑞希「私でよければ、手品でもお見せしましょうか?」

 桃子ちゃんと瑞希ちゃんが、そんな私を気遣って声をかけてくれる。

風花「大丈夫よ2人とも。ありがとう」

 普段なら私が劇場のみんなの体調を気遣うのだが、今日は私が気遣われている。
 ちょっとした反省感におそわれていると、事務所にこのみさんと莉緒さんが帰ってきた。


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