豊川風花「140日に1度のチャンス」
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48: ◆hhWakiPNok[saga]
2022/04/09(土) 14:30:25.49 ID:sRuakiC/0

 一瞥して何かが起こったことは理解できた。
 私たちは大慌てで歌織さんを部屋へと招き入れ、とりあえずお風呂に案内した。
 歌織さんはその間、一言も発しなかったが浴室からは水音に紛れ、彼女の泣き声が聞こえてきた。
 何をしたんですかプロデューサーさん!
 我がことのように胸に痛みを覚えながら、私は歌織さんのその泣き声を聞いていた。

 しばらくすると、歌織さんは浴室から出てきた。
 私の服を着て、目はまだ赤いが、それでも少し元気が戻ったように見える。

歌織「ごめんなさい、迷惑をかけて」

風花「そんなこと全然ないです。えっと……大丈夫?」

歌織「ええ。少し落ち着いたわ……あの」

風花「え?」

歌織「醜態をさらしちゃったわね。そんなつもりはなかったのに」

風花「そんなことありませんよ。でも、その……」

このみ「何があったのか、聞いてもいいの?」

歌織「お2人もおられるとは思わなかったんですけれど、却ってちょうどいいかも知れませんね」

莉緒「もしかして……」

歌織「はい、失恋しました」


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