豊川風花「140日に1度のチャンス」
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15: ◆hhWakiPNok[saga]
2022/04/09(土) 13:48:03.81 ID:sRuakiC/0
 実際にはそうではなかった。
 いや、そうではなかったようだ。
 プロデューサーさんは時間通り、朝の8時に私の部屋のインターホンを押した。
 おかしくなるぐらいに、そしてお仕事と混同してるんじゃないかと思ってしまうぐらいにキッカリ朝8時にインターホンが鳴ったのだ。

以下略 AAS



16: ◆hhWakiPNok[saga]
2022/04/09(土) 13:48:57.28 ID:sRuakiC/0
P「実は俺は、映画が好きだ」

 電車の座席に座ると、プロデューサーさんは重大な秘密を告白するかのように私の顔に口を近づけて言った。

P「忙しいので映画館へはなかなか行けないが、今でもDVDをたくさん買って見ている」
以下略 AAS



17: ◆hhWakiPNok[saga]
2022/04/09(土) 13:50:42.02 ID:sRuakiC/0
P「今日、見に行くパラノーマル・アクティビティな」

 照れ隠しなのか、プロデューサーさんは急に話題を変えた。

P「元々は自主制作映画だったんだ。撮影は全部、制作者の自宅。それも7日間で取り終え、制作費はなんとたったの1万5千ドルだ」
以下略 AAS



18: ◆hhWakiPNok[saga]
2022/04/09(土) 13:51:46.83 ID:sRuakiC/0
 映画館に着くと、既に予約してあったのか、プロデューサーさんはすぐにチケットを発券する。

風花「あ、チケット代……」

P「いいって。今日はエスコートさせてもらう」
以下略 AAS



19: ◆hhWakiPNok[saga]
2022/04/09(土) 13:53:02.98 ID:sRuakiC/0
 カップルの寝室のドアが、2人の寝ている間に勝手に開くシーンに私は悲鳴を上げかけた。

風花「きゃ……」

 その時だった。暖かな手が伸びてきて、私の手を握ってくれた。
以下略 AAS



20: ◆hhWakiPNok[saga]
2022/04/09(土) 13:53:59.19 ID:sRuakiC/0
P「もしかして苦手だったかな? ホラー映画は」

風花「き、聞いてませんでしたよぉ〜ホラーだなんて」

P「前に仕事でミイラの役をやった時は……」
以下略 AAS



21: ◆hhWakiPNok[saga]
2022/04/09(土) 13:55:24.88 ID:sRuakiC/0
P「さて、この後まだいいかな?」

風花「もちろんいいですけど、どうするんですか? 次の映画です?」

P「いや、今日はもういいかな」
以下略 AAS



22: ◆hhWakiPNok[saga]
2022/04/09(土) 13:56:24.51 ID:sRuakiC/0
P「ネクタイ、どれがいいかな?」

風花「その柄ならこっちの色が良くないです?」

P「……俺には派手すぎないか?」
以下略 AAS



23: ◆hhWakiPNok[saga]
2022/04/09(土) 13:57:37.07 ID:sRuakiC/0
風花「普段着なんですけど、これゆったりしていていいですよね」

P「……」

風花「あれ? 似合いません?」
以下略 AAS



24: ◆hhWakiPNok[saga]
2022/04/09(土) 13:58:50.20 ID:sRuakiC/0
P「……また」

風花「え?」

P「誘っていいかな」
以下略 AAS



25: ◆hhWakiPNok[saga]
2022/04/09(土) 14:01:39.97 ID:sRuakiC/0
風花「パラノーマル・アクティビティ……あ、あった……あれ?」

 ホラー映画のコーナーに今日プロデューサーさんと見た映画、パラノーマル・アクティビティのDVDは置いてあった。
 しかし……

以下略 AAS



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