19: ◆hhWakiPNok[saga]
2022/04/09(土) 13:53:02.98 ID:sRuakiC/0
カップルの寝室のドアが、2人の寝ている間に勝手に開くシーンに私は悲鳴を上げかけた。
風花「きゃ……」
その時だった。暖かな手が伸びてきて、私の手を握ってくれた。
プロデューサーさんだった。
見れば視線はスクリーンを見たままだが、しっかりと私の手を握ってくれている。
プロデューサーさんが、私を案じて手を握ってくれている。
ここが映画館で良かった。
明るい所だったら、私は真っ赤になっていただろう。
そう、ここが映画館で本当に良かった……
結局そのまま、私たちは映画が終わるまでずっと手を握っていた。
私が不安そうな素振りを見せると、プロデューサーさんは力を入れて握ってくれる。
言葉は交わさないのに、2人の気持ちが重なり合っているのを感じられて、私は幸せな時間を過ごした。
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