127:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 01:17:44.23 ID:XVB8s0iW0
『混淆』とは、対賢者・対魔女に特化したかの如き性質、
彼らの弱点を的確に突いてきた。
そのうえ竜王が蓄えた力と知識も併せれば、
賢者・魔女にとって相性は最悪、極めて戦いにくい相手だった。
加えて、事態収拾のために竜王を殺害するなど持っての外、
それどころか損壊すら与えてはならないという点も対処を困難にさせていた。
なぜなら「人間界の心臓」たる竜王の力、そのほかハデスら他の混沌神族の力も
人間界の生命圏存続に必要だったからである。
それらはエーシルの超越的な業によって創りだされたものでもあり、複製も困難、
つまり人間界を立て直すには竜王を生け捕りにしなければならなかった。
さらには賢者・魔女にとって引導の如く、
竜王は出生前の赤子らの魂をも堂々と人質にし、大いに脅迫もした。
第一に父であり母である彼らにすれば、
これは最大の弱点を突かれた形であった。
もはや賢者・魔女は八方塞、自力解決は諦めるしかなかった。
それゆえ、人間界最強にして最大守護者と自負する彼らにとって
極めて異例ながら、魔女にとっては極めて屈辱的でもありながら、
彼らは外部勢力へ助力を求めた。
天界勢の介入である。
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