101:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 01:04:42.55 ID:XVB8s0iW0
こうした魔帝の趣向は、魔界の価値観からしても外道とされ、
この世界においてですら彼は暴君と呼ばれたほどだった。
しかしそのような憎悪は魔帝をより喜ばせるだけだった。
また闘争と暴虐が魔族の性である以上、
道を外れようともやはり「暴虐の権化」たる魔帝に惹かれるものも多く、
進んで彼の僕となる者も後を絶たなかった。
魔帝はそのような者たちを快く受けいれ、直属の軍勢として組織させた。
この魔帝軍は群を抜いて魔界最大規模であり、
彼らはその圧倒的戦力をもって、魔帝の暴政の伝道者として
魔界中に戦乱と破壊を撒き散らしていった。
ただし、この直属軍であっても主の加虐欲からは逃れられなかった。
特に理由なき処刑や殺し合いの命令など、
魔帝の遊興による災難は彼らにとっても日常茶飯事だった。
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