スズカ「私のトモは触らないんですか?」沖トレ「え?」
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7: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2022/02/19(土) 06:09:02.72 ID:1GGB012h0
 むすっとした声をあげるだけでは飽き足らなかったようで、痛くない程度の強さで背中をスズカにつねられる。
 思えばスズカがこんな風に甘えられる男は俺だけなんだろう。それを喜ばしいと思う反面、そこから先はスズカが将来出会う相手のために取っておかなければと意識する。

「別にスズカは今回の事で男が怖いとか、気持ち悪いとか思ってないんだろ?」

 今も俺の背中をつねり続けているが、嫌な相手にはそれすらできないだろう。ましてや優しく撫でるなんてできるわけがない。

「そういうトラウマを負うことなく、男にトモを触られるのが思っていたよりずっと恥ずかしいって気づけたんだ。ほら、良い事じゃないか」

 そう考えてみれば、ウマ娘四人に蹴られて吹き飛ばされた挙げ句にプロレス技をかけられたのも、そう悪くはな――いや、やっぱり悪いか?

「……そのコトなんですけど、私も私なりに答えを出してみたんです」

「おお、どんなやつだ?」

 物思いにふけっていると、スズカは俺の背中をつねるのを止めると正面に回ってくる。
 自分の出した答えに確信は無いのか不安げにうつむいているが、それでも俺に聞いて欲しいようだ。 

「トモを触られるのは恥ずかしいコトだとわかったけど、じゃあ誰になら触られてもいいのか考えてみました。
 最初に浮かんだのはスぺちゃんたちスピカの皆、それにエアグルーヴにタイキシャトル、そしてフクキタルでした」

「うん、こうして挙げてみるとけっこう多いな」

 スズカはボディタッチが多い子ではない。例え同性であっても手や肩ならともかく、トモを触れてもいいのはよほど親しい相手だけだろう。
 そして俺と出会った頃のスズカには、そこまで親しい相手はここまで多くなかったはずだ。それが今ではこんなにもトモを触ってもいい相手を挙げられる事を喜んでいると――

「そして……男の人は、トレーナーさんだけでした」

「……は?」

 何か――とんでもない事を言い出した。

 理解が追いつかず、目をパチクリさせながら改めてスズカを見る。
 すると不安からうつむいていると思っていたが、恥ずかしくてうつむいていた事がその赤らんだ頬からわかった。


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