【ミリマス】周防桃子『おとぎばなしで、きっと』
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21: ◆Kg/mN/l4wC1M[saga]
2022/01/10(月) 19:38:54.86 ID:170ffVuV0
「……お兄ちゃんが桃子にそう言ってくれるのは、お兄ちゃんが桃子のプロデューサーだから?」
気づけば、桃子はそれを言葉にしてた。
お兄ちゃんは、少し考えながら答えた。
「それは、ちょっと違うかな。たしかに俺は桃子のプロデューサーだけど……それ以前に、桃子の一番のファンなんだ」
お兄ちゃんはそう言いながら、スーツの内側のポケットから、あるものを取り出した。
それは桃子たちアイドルにとって、大切なものだった。
お兄ちゃんの手の中で、それは優しく橙色に光った。
「ペンライト……。それも、桃子の色の……」
お兄ちゃんは、子どもみたいに、にかって笑った。
「だから、きっと俺だけじゃなくって、劇場に来てくれる桃子のファンだって同じことを思っていると思う。桃子と一緒に同じ時間を過ごして──桃子と同じ夢を見ていたいんだ、って」
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