73: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2021/12/20(月) 13:53:31.13 ID:86/EQe0g0
「ツツジ……入らないけど……あ、顔写真だからいいのかな」
「いいと思いますよ〜。ただ、凛さんが撮りたい風景の中に私はいたいので……」
嬉しい言葉だった。
そう。今、朋花は私の手の中にいる。
この光景が花束なら、作っているのは私。
私は今、朋花を好きにアレンジメントしていいのだ。
「もっと下を見て……うん、もうちょっと……目だけ今度は……いや、左下を見た方がいいかな? じゃあ今度は上を」
「凛さ〜ん? そんなに撮っても使うのは1枚だけなんですよ〜」
「いいじゃない。あ、これ、私も画像もらうから」
「子豚ちゃんじゃない凛さんには、私の聖画はさしあげられませんよ〜」
「もう私の個人フォルダに保存しちゃった」
「あ、凛さ〜ん!」
結局一時間も私たちは、ああでもないこうでもないと、たくさんの朋花の顔写真を撮り。そして、より抜きの一枚を選び出した。
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