藤原肇「千夜さん、一緒に釣りに行きませんか?」
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64:名無しNIPPER
2021/10/30(土) 15:30:04.11 ID:/ZuqsV3u0
「千夜さんが謝ることなんて、ありませんよ」
私は慌てて手を振ります。
「それに、こういうものにはきっと、良いも悪いもありません」
「良いも悪いも、無い……?」
千夜さんは、不思議そうに首を傾げました。
私は彼女の目を見ながら頷きます。
「お土産は、ただ渡して終わりではなく、渡した人との語らいもきっと、大事なものですから」
私は、これを受け取ってくれるPさんの顔を思い浮かべました。
一緒に観光できなかったのは残念ですが、今度事務所で会えた時に、たくさんの思い出を聞かせてあげられたら――。
「どこに行ってきたか。どんな事があったか。
グルメ、景勝地、ハプニング――。
そういった、土産話を語るきっかけとなるのなら、お土産に優劣は無いんじゃないかなぁって、思います」
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