156: ◆dUKmCC1WQo[saga]
2021/10/10(日) 00:20:54.28 ID:aFXK9DE9o
本日はここまで。紆余曲折ありましたが小説とシンクロした伝奇物に落ち着きそうです……!(しばらくは)
本日もありがとうございました。
ただ謎は深まるばかり。ノリで時間跳躍して何がしたいんでしょうねこの娘は……?
157:名無しNIPPER[sage]
2021/10/12(火) 20:31:39.25 ID:9y0dQWYu0
なんか過去に行けるおまじないあるらしいからやってみるか!!→出来ちゃった…ぐらいの軽さを感じる
158: ◆dUKmCC1WQo[saga]
2021/10/13(水) 11:53:14.05 ID:KOS3LLato
――――――――――――――――――――――――――――――――
やれやれ……とんだことになっちまった。
簡単な仕事だったハズだが、結果は御覧の有様だ。
159: ◆dUKmCC1WQo[saga]
2021/10/13(水) 11:54:35.50 ID:KOS3LLato
――『妖怪と人妖』 5章 1節より
160: ◆dUKmCC1WQo[saga]
2021/10/13(水) 12:10:56.50 ID:KOS3LLato
………………
…………
……
状況を整理しよう。
161: ◆dUKmCC1WQo[saga]
2021/10/13(水) 12:27:31.03 ID:KOS3LLato
そして考える時間はそれこそ腐るほどあった。
あの神社の出来事、私にある死の実感、そしてあの日の給料――。
予兆のない病気のように突然、世界が変わる感覚を諸兄姉ならば多少なりともわかるだろう。
162: ◆dUKmCC1WQo[saga]
2021/10/13(水) 12:33:18.40 ID:KOS3LLato
私は早速、執筆に取り掛かった。
美華咲は最初こそ構ってほしそうに私の周りをうろついていたが、しばらくすると退屈したように外へ出ていった。
自分の話をしている時はあれほどうるさかったのに、私が執筆を始めるとウロチョロこそすれ話しかけてはこない。
163: ◆dUKmCC1WQo[saga]
2021/10/13(水) 12:43:31.40 ID:KOS3LLato
だが私は変わらなくとも私を取り巻く環境はずいぶんと変わるらしい。
私にとって伴侶の存在とは、娘を名乗る不審者よりもはるかに荒唐無稽なものだった。
聞きたくなかったわけではないがその話をされたとき、私はその話題をすぐ切り替えさせた。
164: ◆dUKmCC1WQo[saga]
2021/10/13(水) 12:58:15.13 ID:KOS3LLato
……それでも、美華咲が何気なく言った一言が安堵と落胆に混ざって私の胸をさらに重くする。
あれは過去に飛んできた目的を聞いていた時だ。
美華咲は『いやぁ、ノリで』とふざけたことを抜かしていたがその後にこう言った。
165: ◆dUKmCC1WQo[saga]
2021/10/13(水) 13:09:12.12 ID:KOS3LLato
私が仮に結婚したとして、妻や娘にそれを読ませるだろうか?
そしてこんなことは考えたくないが……美華咲があの年頃になる頃、私はすでに死んでいる可能性もある。
それはいい。死ぬことは摂理だ。仕方がないとも思える。
166: ◆dUKmCC1WQo[saga]
2021/10/13(水) 13:11:45.73 ID:KOS3LLato
――私ははやる気持ちを抑えるように筆を進めた。
………………
…………
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