163: ◆dUKmCC1WQo[saga]
2021/10/13(水) 12:43:31.40 ID:KOS3LLato
だが私は変わらなくとも私を取り巻く環境はずいぶんと変わるらしい。
私にとって伴侶の存在とは、娘を名乗る不審者よりもはるかに荒唐無稽なものだった。
聞きたくなかったわけではないがその話をされたとき、私はその話題をすぐ切り替えさせた。
つまるとこ想像できなさすぎて恐ろしかったのだ。
それも含めて、どうにも飲み込むにはまだ時間のかかりそうな情報ばかりだ。
だから全て小説の糧になる資料として、あくまで客観的に、私はこの情報を私と切り離した。
そうすれば全てを忘れて執筆に没頭できる。何かあればこれだ。何もなくともこれなのだ。
少なくともこうしている間は全てを忘れられる。
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