【デレマスss】木村夏樹「ファースト・パッセンジャー」
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10:名無しNIPPER[saga]
2021/09/15(水) 22:28:57.61 ID:TCAbkAPj0
 その日のオーディション終わり、学校に戻って楽器の片付けをしていると木村先輩から駐輪場に呼び出された。そんなことをする人ではないとは思いつつ、でも殴られるかもしれないと思った。

「あの! 木村先輩すいません! あんなに練習見てもらったのに俺、頭真っ白になっちゃって……」

「いいっていいって。そんなことより、ほら、これ」

「これは……ヘルメット?」

「そう。それ貸すから後ろ乗れよ。良いとこ連れてってやる」

 よく見ると、木村先輩は青いバイクに寄りかかっていた。そういえばバイク通学だといつか言っていた気がする。恐らくこれで通学しているのだろう。

「早くしないと日が暮れちまうぜ?」

 どこに連れていかれるかも分からないまま、半ば無理やりにバイクに跨らされた。

「よし、じゃあしっかり掴まってろよ!」

 促されて俺は木村先輩の腰あたりにしがみついた。後ろ髪が少し顔に当たった。ちょっと、いや、かなりいい匂いだった。多少の下心は認める。あくまで多少、だ。


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