黒のリリス「六号……?」戦闘員六号「これからは俺がリリス様を守りますから」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2021/07/18(日) 20:48:15.98 ID:jLcWqk3bO
「ろ、六号……?」
動ける筈ないのに。六号が這いずってくる。
「ど、どうして来たんだ! 君はまだ……!」
「いや……もう、我慢の限界だったもんで」
爪が割れている。それでも彼は前進する。
無様だった。ヒーローたちが彼を嘲笑う。
こんな奴に、自分たちが負けるものかと。
「戻るんだ! 君はいずれ最強の戦闘員に」
「いずれじゃ、遅いんですよ。何もかも」
今、強さが欲しい。今すぐ。この瞬間に。
そんな彼の思いが、ひしひしと伝わった。
テレパシー機能なんて、付けてないのに。
「今やらないと」
六号の手が赤のヒーローに踏み躙られる。
「今じゃないと」
六号の背中に青のヒーローが足を乗せた。
「今やらなきゃ、意味なんてねえんだよ!」
ぶりゅっ! と、六号の尻の谷間から、下痢便が噴出してヒーローのバイザーにかかった。
我慢の限界とは、便意のことだったらしい。
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