【ミリマスSS】ひなた「徳川ひなただよぉ」
1- 20
3: ◆ivbWs9E0to[saga]
2021/07/15(木) 20:49:23.74 ID:z2yJUgP30
 
「あーもう汚い。最悪」
「ささささささくらちゃん。見てたの?」

 徳川まつりの妹、徳川さくらはローテーブルに盛大に紅茶を撒き散らした姉に対して、容赦のない軽蔑の眼差しを向けた。
以下略 AAS



4: ◆ivbWs9E0to[saga]
2021/07/15(木) 20:50:10.33 ID:z2yJUgP30
 
 その番組の中で、チームを組んでいた木下ひなたに対し、共演したお笑い芸人が「ひなたちゃんって、まつりちゃんの妹みたいだね」とコメントしたのが事の発端だった。
 まつりは「ひなたちゃんが妹なら大歓迎なのです!」と答えたが、そのやり取りのスピード感について行き切れていなかった木下ひなたが若干混乱した様子で、

「徳川ひなただよぉ!」
以下略 AAS



5: ◆ivbWs9E0to[saga]
2021/07/15(木) 20:50:44.97 ID:z2yJUgP30
 
 自分が出演した番組が放送されるということで、寝支度を終えて配信サイトを見てみようとPCを開いた徳川まつりだったが、アカウント数制限がかかり見ることが出来なかったのだ。徳川家はベーシックプランだった。
 その時は、妹が別の番組を見ているのだろうと思い、きっとプロデューサーが録画しているだろうから良いかと気にしていなかった。しかし、よく考えてみると妹がPCを開くには少し遅い時間だった。

「さくらちゃん。お姉ちゃんの妹はさくらちゃんだけだよ」
以下略 AAS



6: ◆ivbWs9E0to[saga]
2021/07/15(木) 20:51:16.56 ID:z2yJUgP30
 
―――
 
「というわけで、さくらちゃんが拗ねちゃったのです」
「ありゃあ、それは悪いことしたねぇ」
以下略 AAS



7: ◆ivbWs9E0to[saga]
2021/07/15(木) 20:52:05.73 ID:z2yJUgP30
 
「あたしに何かお手伝い出来ることがあれば、なんでもするからね」
「うーん。姫はどうすれば良いか分からないのです……」
「あたし、弟がいるんだけど、あたしがテストで良い点を取ってお母さんに褒められたら、拗ねちゃったことがあったねぇ」
「その時はどうしたのです?」
以下略 AAS



8: ◆ivbWs9E0to[saga]
2021/07/15(木) 20:52:39.73 ID:z2yJUgP30
 
―――

「さくらちゃーん」
「げっ」
以下略 AAS



9: ◆ivbWs9E0to[saga]
2021/07/15(木) 20:53:11.85 ID:z2yJUgP30
 
「まつりさんと喧嘩したのかい?」
「あのバカ……」
「お姉さんのことバカとか言っちゃダメだよぉ」
「で? なんでひなたが出てくるのよ。仲良くしろとか言うわけ?」
以下略 AAS



10: ◆ivbWs9E0to[saga]
2021/07/15(木) 20:54:48.73 ID:z2yJUgP30
 
「あたし、今日さくらちゃん家に泊まるから」
「は!?」
「だってあたしは、『徳川ひなた』だからねぇ」

以下略 AAS



11: ◆ivbWs9E0to[saga]
2021/07/15(木) 20:55:22.64 ID:z2yJUgP30
 
「いや、意味わかんないんだけど」
「まつりさんにお願いして、御両親の許可はもらってるよぉ」
「アタシの許可は!?」
「今もらうべさ、えへへ」
以下略 AAS



12: ◆ivbWs9E0to[saga]
2021/07/15(木) 20:56:01.84 ID:z2yJUgP30
 
「う。……ま、まぁ勝手にすれば」
「えへへ、ありがとうねぇ。今日はさくらちゃん部活だよね? あたしは先におうちにお邪魔してるからね」

 再びパッと花が咲くように笑顔になり、そのまま軽い足取りで教室を後にする木下ひなた。
以下略 AAS



13: ◆ivbWs9E0to[saga]
2021/07/15(木) 20:56:49.19 ID:z2yJUgP30
 
―――

 バレー部の練習を終えて家に着くころには、すっかり日が暮れていた。
 夕飯が恋しくて、急いで家の鍵を捻ろうとしたところで、ふと手を止める。
以下略 AAS



27Res/17.21 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice