結標「私は結標淡希。記憶喪失です」
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742: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2022/01/08(土) 11:40:06.37 ID:Q+V+Oj11o


????「残念ながら違うよ。というかミサカをあんな幼児体型のおこちゃま趣味と一緒にしないで欲しいよねー」

砂皿「なら貴様は何者だ?」


 再び尋ねられた少女はクスリと笑い。


番外個体「そうだね。名前なんてないけど、あえて名乗るなら『番外個体(ミサカワースト)』とでも言っておこうかな」


 それを聞いた砂皿は肩にかけた鞄を床に落とした。


砂皿「……そうか。貴様は超電磁砲ではないのだな」

番外個体「だからそう言ってるじゃん」

砂皿「それはいいことを聞いた」


 砂皿は懐から拳銃と、何かに使う機械のようなものを取り出した。
 そして、番外個体と名乗る少女をじっくりと見据えて、


砂皿「ならば、何の問題もなく殺せそうだ」


 その言葉を聞いた番外個体は唇をぺろりと一舐めしてから身構える。


番外個体「相当自信があるみたいだね」

砂皿「私がこの街に来てから半年となるか。『スクール』の所属となり、あらゆる者と戦ってきた。学園都市が作り上げた不気味な機械はもちろん、あらゆる能力者たちともな」


 砂皿が拳銃の安全装置を外し、銃口を少女へと向けた。


砂皿「貴様は電撃使い(エレクトロマスター)だろ? 私は大能力者(レベル4)程度の電撃使いなら二人殺したことがある。もちろん狙撃ではなく、こうやって直にな」

番外個体「……なるほど、たしかに嘘は言っていないみたいだね。生存意識が薄いミサカでも死ぬかも、って思えるくらいのプレッシャーを感じるよ」


 けど、と番外個体は続ける。


番外個体「それはあくまで、ミサカがレベル4程度のザコザコ電撃使いっていう前提の話だよねー?」

砂皿「何が言いたい?」

番外個体「だってさ――」


 番外個体は笑う。
 まるでこれからイタズラを仕掛けようとするかのような笑顔を見せる。


番外個体「――誰もミサカが大能力者(レベル4)の電撃使い(エレクトロマスター)だなんて、一言たりとも言ってないよねぇ?」


 ふと、砂皿はある装置が目に入る。それは番外個体と名乗る少女のうなじに取り付けられている物だった。
 まるで無理やり接着剤か何かで後付したような、取ってつけたような違和感を放つ機械だ。
 その装置にはランプのようなものが点灯していた。薄い黄緑色だ。
 そして、砂皿は見た。


 そのランプの色が、黄緑色から赤色に変化するその瞬間を。


―――
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