結標「私は結標淡希。記憶喪失です」
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682: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2021/12/26(日) 00:37:25.06 ID:Ud1c3PHRo


 とあるホテルの一人部屋。そこには一方通行と土御門元春がいた。
 ベッドに腰掛けている一方通行が目の前に立っている土御門へと喋りかける。


一方通行「土御門。作戦時間っつゥのは何時なンだよ? 俺は一体何時間眠らされるンだ?」

土御門「悪いがそれも答えられないな」

一方通行「たかだか時間を聞いただけで動けるわけねェっつゥのによォ。随分と秘密主義に徹してンじゃねェか」

土御門「この世界では、必要のない情報を無駄に漏らすことは命取りになるってことは常識だぞ? どんな情報が敵にとって有益なものなのかがわからないんだからな」


 そォかよ、と一方通行は適当に相槌を打った。


土御門「さて。では電極をもらおうか、とその前にもう一度だけ確認しておこう」

一方通行「あァ?」

土御門「本当にオレたちのことを信用するんだな? その電極をオレたちが預かってもいいんだな?」


 その言葉に一方通行は不気味な笑みを浮かべながら答える。


一方通行「信用だァ? ンなモンしてるわけねェだろォが。電極を奪われたあとは、無防備な俺へ向かって鉛玉がブチ込まれンだろォな、って思ってるよ」

土御門「ほぉ、やはり情報提供を受けるのをやめる、と?」

一方通行「そォじゃねェよ」


 一方通行は即座に切り捨てた。


一方通行「このまま情報を受けずにアイツを失うのと、電極を奪われたあとオマエらにブッ殺されるのと、俺からしたら同等にクソッタレな結果ってだけだ。だからオマエらの条件に甘ンじてやってるに過ぎねェよ」


 一方通行の言葉に土御門は「ふふっ」と笑いをこぼした。


土御門「お前らしい答えだな。ツンデレのアクセラちゃん?」

一方通行「俺はそンなのじゃねェっつってンだろォが! 殺すぞ!」


 怒号する一方通行。
 そんな彼を土御門は笑って流しながら、


土御門「ま、電極がないときの安全くらいは保証してやる。海原」


 呼ばれた海原が部屋の入り口から入ってくる。いつもどおりの爽やかなニコニコ笑顔で。
 もしかして呼ばれるまでずっと待っていたのか、と一方通行は呆れる。


土御門「これから時間までオレと海原が交代でお前の護衛についてやる。どこかのクソ野郎に命を取られる心配はしなくてもいいし、あとは――」


 言いかけた土御門はふと窓の外のバルコニーへと目を向ける。


土御門「無防備なお前へちょっかいかけようと、外で待機している馬鹿二人からマヌケないたずらをされる心配もしなくてもいいだろう」


 そう言うと突然バルコニーへの入り口のドアが開いた。
 外から二人の少女が入ってくる。
 スーパーデラックスマジックペン(定価二四五円)や猫耳などのコスプレグッズ、一眼レフカメラやレフ板を持った、番外個体と黒夜海鳥が。





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