結標「私は結標淡希。記憶喪失です」
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583: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2021/12/11(土) 23:34:48.08 ID:EQdefISBo


一方通行(コイツらのテレポートは能力によるモノじゃなく機械によるモノ。この床のあちこちにあるパネルが全部繋がっていて、そのパネル間を自由に転移できるっつゥヤツだ)


 おそらくこの施設内にテレポートを再現する巨大な演算装置が設置されていて、パネルからパネルという限定条件をつけることで制御しているものだろう、と一方通行は適当に推測する。


一方通行(テレポートにもベクトルは存在する。つまりやろうと思えば俺でもそのベクトルを操作することは出来るっつゥことだ)


 再び一方通行はパネルに手を当て、『何か』のベクトルを操作する。
 そして目の前に別の駆動鎧が一機、再び出現した。


一方通行「つまり、このパネルを介して行うテレポートだってわかってりゃよォ、パネル間に存在するテレポートのベクトルを操作すりゃ出現場所くらい好きに操作することができンだよォ!!」


 駆動鎧を蹴り上げる。
 ロケットのような速度で駆動鎧は天井へ頭から突き刺さった。
 
 短時間に二機の味方がやられるという異常事態。
 それ察知して、様子を見るためか一方通行の後方へ駆動鎧が二機現れた。
 気付いた一方通行は右手を近くにあった機械へ突っ込み、引き抜く。
 ネジやナット等の部品という名の武器を大量に手にした。


一方通行「ほらほら逃げろ逃げろォ!! こォいう投擲物避けンの得意だろオマエらァ!?」


 手にした部品の半分を前方にいる駆動鎧達へ投げ飛ばした。
 それを確認した駆動鎧達はテレポートの姿が消えた。
 テレポートした瞬間、一方通行は後方へ残りの部品を投げ飛ばす。
 ガガガッ、と部品が何かに命中した音がした。
 音源のある方向を見る。そこには先ほど消えた駆動鎧二機が転がっていた。


一方通行「タネさえわかりゃ楽なモンだよなァ?」


 一方通行は靴裏でずっとパネルに触れていた。
 一度目の投擲で駆動鎧達のテレポートを誘い、そのベクトルを察知し、転移の方向を後方にあるパネルへと操作した。
 だから、一方通行にはどこにヤツらがテレポートするのかがわかった。
 だから、迷いなく転移先の後方へ攻撃した。


一方通行「残りの能力使用モードの時間は四分っつゥところかァ? こンな鉄屑どもォ片付けるだけだったら十分過ぎる時間だなァ、オイ」


 一方通行は楽しそうに笑った。
 駆動鎧の数は残り八機。
 約一分後。その数はゼロとなった。


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