結標「私は結標淡希。記憶喪失です」
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567: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2021/12/11(土) 22:56:38.90 ID:EQdefISBo


初春「ちなみにこの矛盾映像から結標さんの行動を分析してみたところ、どうやら今ちまたを騒がせている研究所襲撃犯が結標さんっぽいんですよね」

上条「えっ、結標がそんなことを!? なんでっ!?」


 パイプ椅子から飛び上がるように上条は立ち上がった。
 それに戸惑いながら初春は首を傾げる。
 

初春「さ、さあ? こればかりは私にもさっぱり」

黒子「たしか盗まれているものは研究データとかでしたか? 狙われている研究所のジャンルはバラバラのようですが」

美琴「何か共通点があるってことかもね。私たちにはわからない何かが」

上条「……ま、考えてても仕方がねえか」


 そう言うと上条は部屋の出口へと体を向ける。


美琴「どこに行くつもりなのよ?」

上条「研究所を狙っているってことは、そういう施設が集まっている場所に結標がいるってことだろ? 行ってみればもしかしたらバッタリ会えるかもしれねえ」

初春「えっ、でもどこにいるかわかってから動いたほうが効率がいいと思うんですが」

上条「ああ、それはわかってる。けどこんなところでジッと待ってるなんて俺にはできねえ」

美琴「はぁ、アンタらしいわね」

上条「なんかわかったら携帯に連絡してくれ。番号は御坂が知っているから」


 上条はそう言い残して部屋の出口へと足を進めた。
 自席で仕事をしていた固法が気付く。


固法「……あら? お話はもういいのかしら?」

上条「はい、助かりました。部外者が長時間居座っててすんません」

打ち止め「あっ、ヒーローさんもう帰っちゃうんだ! もっと遊びたかったなー、ってミサカはミサカは残念がってみたり」

佐天「また遊びに来てくださいね上条さん! 御坂さんが待ってますよー?」

美琴「ちょ、佐天さん!! 変なこと言わないでよ!!」


 姦しい少女たちの声を背に上条当麻は部屋の外へと出た。


上条「……さて、行くか」


 階段を駆け下りる。結標淡希にもう一度会うために。
 たとえ一方通行に恨まれようが。この足を止めることはない。
 なぜなら、これが今の自分がやるべきことだと信じているからだ。


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