結標「私は結標淡希。記憶喪失です」
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534: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2021/12/04(土) 22:56:22.49 ID:WGxiRQYAo


 春休み期間ということもあって朝から私服の学生たちが闊歩している街中の歩道。
 その中で二人の少女が仲良く手をつないで歩いていた。
 御坂美琴と打ち止め。知らない人が見れば姉妹が一緒におでかけしているのだと思うだろう。

 背中にリュックを背負った打ち止めが聞く。

打ち止め「お姉様? ところでこれからどこに向かうの? ミサカ的には映画館とか行ってみたいな、ってミサカはミサカは要望を遠慮なく口にしてみたり」

美琴「映画館か。そういえばあの馬鹿と一緒に行ったっきり行ってないわね。というかあんときのアイツは本当に……」


 ブツブツなにかをつぶやいている美琴に首を傾げる打ち止め。
 それに気付いた美琴はごほん、と咳払いをしてから話を続ける。


美琴「とりあえず今私たちが向かっているのは、私の知り合いがいるジャッジメントの支部よ?」

打ち止め「ジャッジメント?」

美琴「そうよ。私のルームメイトが働いているところなんだけどね。昨晩帰ってきてなかったからどうしてるのかな、って様子見に行こうと思ってて」

打ち止め「へーそうなんだ。ミサカジャッジメントさんが働いているところに行くの初めて! ってミサカはミサカは胸を躍らせてみたり」

美琴「アンタが胸を躍らせるようなものは何もないと思うけどね」


 他愛のない会話しながら二人はとある一棟のビルの前にたどり着いた。
 入り口には『風紀委員活動第一一七支部』と書かれたプレートとそれが2Fもあるということを表したプレートがあった。
 二人はその順路通り階段を上がっていき、二階にある一一七支部のドア前に着く。


美琴(黒子いるかな……?)


 ドアの横に付いている呼び出しのインターホン。そのボタンを押そうとした瞬間、


??「――見損ないました!! 白井さんがそんな人だとは私思いもしませんでした!!」


 少女の怒号が聞こえてきた為、美琴の指がピタリと止まった。


美琴(今のは初春さんの声? 一体何が)


 と考える間もなく美琴はドアを開けてしまう。





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