31:名無しNIPPER[saga]
2021/05/16(日) 20:43:46.13 ID:emsexCaj0
彼女は私が走る姿を、いつもキラキラとした目で見つめた。
走り終える私に駆け寄って、お疲れ様、と笑顔で迎えてくれた。
いつも熱を込めて私に語る。
私も、あなたと一緒に果てが見たい。
その手助けをしたい。
私は、いつもその熱にあてられていた。
昔から、私は一人だった。
それでもよかった。私には大事な夢があったから。
誰にも理解されなくてよかった。私だけが理解していればよかったから。
誰かが、私と一緒に歩いてくれるなんて、思ってなかった。
私と、一緒に、ずっと。
ずっと。
一緒に。
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