ドラ子・マルフォイ「私の妹になりなさい」ジニー・ウィーズリー「妹、ですか?」
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50:名無しNIPPER[sage saga]
2021/05/01(土) 21:29:18.89 ID:ZxMTaX2QO
「以上です、ダンブルドア先生」
「ご苦労じゃった、ハリー」

秘密の部屋から帰還したハリーはホグワーツに舞い戻ったダンブルドアに全てを語った。
ネビルが危うく死にかけたこともあり、ハリーは内心穏やかではなかった。

「今回は本当にギリギリでした」
「前回もそうじゃったのう」

こっちは死ぬ思いをして来たというのにダンブルドアは涼しい顔をしている。
そして教育者として、教訓を生徒に刻む。

「今回、君は大事な友達を失いかけた。どうしてそうなったか、理解出来るかの?」
「校長先生のペットの性格が悪かったので」

ハリーが止まり木で羽根を繕っているフォークスに視線を向けつつ皮肉を口にすると、ダンブルドアは愉快そうに笑って付け加えた。

「ペットは飼い主に似るからのう」
「ええ、本当に」

なんならフォークスに掴まりダンブルドアが来てくれたらあんなにギリギリの戦いにはならなかった。そうしなかったのはひとえに。

「校長先生の思い通りに踊れましたか?」
「思った以上じゃよ、ハリー」

やはり食えない老人だとハリーは思った。
あのままネビルが死に、その喪失すらもハリーに対する教育で済ませそうで恐ろしい。

「君は今回、友の力を見誤った」
「はい、先生」
「むざむざトムに杖を奪われた」
「はい、先生」
「結果として大切な友を喪いかけた」

あくまでも、ネビルが助かったのはフォークスとそしてダンブルドアの慈悲であると、言外にそう告げられた。反論は出来なかった。


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