ドラ子・マルフォイ「私の妹になりなさい」ジニー・ウィーズリー「妹、ですか?」
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49:名無しNIPPER[sage saga]
2021/05/01(土) 21:26:20.71 ID:ZxMTaX2QO
「ネビル・ロングボトム!!」

自分と似た境遇を持ち、それでも復讐に囚われないこの友は、ハリーの心の支えだった。
ハリーはネビルを信じていた。バジリスク相手でも無傷で勝利出来ると。しかし、彼はまだ若く、幼かった。あと少し、身長が高ければ。あと少し、腕や足が長かったならば。

ハリーは見誤ったのだ。ネビルの実力を。
だから、ネビルは死ぬ。ハリーのせいで。
ハリーが死地に送り出した。そして死ぬ。

「フォークス!!」

哀しい歌を歌う不死鳥に向けて叫ぶ。
ダンブルドアが送ってきたのだろう。
あの老人なら、全てお見通しの筈だ。

「ネビルを救え!!」

フォークスは降りてこない。
蛇じゃないから蛇語も通じない。
本人の意思が必要だ。ネビルに懇願した。

「頼む……ネビル。生きたいと願え」
「ハリー……僕はもう」
「いいから……僕のために、生きろ」

掠れゆく意識の中で、ネビルは願った。
ハリーのために、死にたくないと。
フォークスが降りてきた。不死鳥は本当に必要な時にしかやってこない。そしてネビルの傷を癒やしてくれた。融通の効かない鳥だ。


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