ドラ子・マルフォイ「私の妹になりなさい」ジニー・ウィーズリー「妹、ですか?」
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36:名無しNIPPER[sage saga]
2021/05/01(土) 20:56:28.56 ID:ZxMTaX2QO
「君を捕らえて突き出せば、私は真の英雄となれる! 名前を呼んではいけないあの人を退けたスリザリンの継承者を捕らえた、本物の英雄に! さあ、覚悟はよろしいですか!?」

勝利を確信しきっているロックハート。
完全に隙だらけではあるが、既に杖を構えているのでどんなに決闘が下手でも圧倒的に有利であった。そう、相手がハリーだけなら。

「ふっ!」

やれと、ハリーが念じると、透明マントに隠れて密かに忍び寄っていたネビルが、棒切れでロックハートが構えた杖を叩き折った。

「エクスペリアームズ!」
「ぐきゃっ!?」

吹き飛ぶロックハート。しかし、彼は執念深かった。ゴキブリのように床を這いずり、折れた杖で何とかハリーに呪文を撃とうとし。

「オブリビエイト!」

バーン!と大音響が轟き、折れた杖が爆散して呪文が逆噴射して吹き飛ぶロックハート。

「ネビル、無事かい?」
「あ、ああ……大丈夫」

ネビルの無事を確認してハリーは胸を撫で下ろした。今の音を聞いてすぐに教師がやってくるだろう。ロンを起こそうとしたが、トランクの下敷きになって完全に伸びている。

足音が聞こえてきた。マントを被り直す。

ジニーの兄であるロンならスリザリンの継承者と疑われる可能性は少ないとハリーは考え、断腸の思いでその場を離れることにした。


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