ドラ子・マルフォイ「私の妹になりなさい」ジニー・ウィーズリー「妹、ですか?」
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28:名無しNIPPER[sage saga]
2021/05/01(土) 20:37:14.12 ID:ZxMTaX2QO
「先程は失礼しました」
「いや、見事な魔法だったよ、ドラ子」

談話室に戻ってもハリーは孤独だった。
スリザリン生は他の生徒ほどハリーのことを恐れてはいないが、代わりに畏れていた。

親しげに声をかけてくれる者はおらず、ドラ子も畏った口調でハリーに接してくる。

「もしかしたらとは思いましたが、まさか本当にパーセルマウスとは」
「まさか、試したの?」
「スネイプ教授からも蛇を出して様子を伺うように言いつけられておりましたので」

どうやらスネイプ教授とドラ子はハリーがパーセルマウスかどうか確認したかった様子。
だったら蛇と話せるか聞いてくれたら良かったのにと、ハリーは少しだけ腹が立った。

「おかげで僕は完全にスリザリンの継承者扱いだよ。これからどうするのさ」
「よろしいではないですか。例のあの人をも退けたスリザリンの継承者。これで誰も、貴方様に逆らうことは出来なくなるでしょう」

ハリーはガッカリした。ドラ子はルシウス氏と同じくハリーにこの学校を支配させようとしている。その事実が無性に虚しかった。

「ドラ子。それに何の意味がある?」
「純血の一族の地位が高まります」
「それで誰が喜ぶ?」
「私の父はとても喜びます」

たしかにルシウス氏は大喜びだろうが、その先のことを考えていないように思えた。

「僕だって混血だ」
「それは、そうですが……」

ハリーにはマグル生まれの母親の血という覆せないものがあり、そしてダドリーという従兄もいる。少なくとも、ダドリーを襲撃して魔法で宙吊りにしようとは思えなかった。


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