ドラ子・マルフォイ「私の妹になりなさい」ジニー・ウィーズリー「妹、ですか?」
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27:名無しNIPPER[sage saga]
2021/05/01(土) 20:34:48.40 ID:ZxMTaX2QO
「ドラ子。ポッターの相手をしてやれ」
「はい、先生」

見かねたスネイプ教授がドラ子をハリーの決闘相手に指名した。彼女は優雅に礼をする。
ハリーは慌てて、無様な礼をしてしまった。

ドラ子はこの機会に自分が有能であるとご主人さまに見せつけようと、張り切っていた。

「サーペンソーティア!」

ドラ子は速かった。反応が出来なかった。
ハリーが何かするよりも先に、巨大な蛇を作り出して、鎌首をもたげで周囲を威嚇した。

ハリーは敗北感に苛まれつつも、真っ先に蛇に対処した。蛇への対応には慣れている。

『大人しくしろ』

ハリーが命じると、蛇は従順にその場をとぐろを巻いて動かなくなった。
これでひと安心だと胸を撫で下ろしたハリーだったのだが、周囲の様子がおかしい。

「ヴィペラ・イヴァネスカ」

すぐにスネイプ教授が蛇を消してくれた。
すると、緊張の糸が切れたように生徒たちが逃げ出した。安全は確保されていたのに。

ハリーが首を傾げていると、興奮している様子のロンに引っ張られて問い詰められた。

「ハリー。君、パーセルマウスだったの?」
「なにそれ?」
「パーセルタング、つまり蛇語を理解して蛇と話せる人のことよ。サラザール・スリザリンもパーセルマウスだったらしいわ」

ハーマイオニーに補足されて、ようやくそれがどのような意味を持つかを理解した。
この日からハリーがスリザリンの継承者であるという噂は真実味を増していった。


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