ドラ子・マルフォイ「私の妹になりなさい」ジニー・ウィーズリー「妹、ですか?」
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23:名無しNIPPER[sage saga]
2021/05/01(土) 20:26:12.96 ID:ZxMTaX2QO
「ご主人さま?」

ある日の晩、夜中に目を覚ましたドラ子が談話室に灯りがついていたので覗いてみると、ハリーが暖炉の前のソファで寝息を立てていた。

起こさないようにこっそりと隣の椅子に腰掛けて、ハリーの寝顔を独占する。

ソファの前のテーブルには何やら本が沢山広げられていて、調べ物をしていたらしい。
ゴースト関連のことを調べていた様子だ。

近頃、ハリーの様子がおかしかった。

管理人のフィルチの猫が石となって発見されたあの日、ハリーの顔色は真っ青だった。

それから何人かの生徒が立て続けに石となり、伝説の秘密の部屋が開かれたのではないかとまことしやかに囁かれ始めた。

秘密の部屋とは、ホグワーツの創立者である4人の魔法使いのうちの1人であるサラザール・スリザリンが残したとされる、彼の後継者にしか開けないという部屋のことだ。

その中には太古の怪物が棲みついており、その怪物が生徒を襲っていると噂されている。

そして名前を言ってはいけないあの人を倒したハリーは、そのスリザリンの後継者候補の筆頭として注目を集めていた。

「ドラ子……?」

ドラ子が本を片付けていると、ハリーが目を覚ました。起こしてしまったこと謝罪する。

「起こしてしまってごめんなさい」
「いや、いいんだ。ありがとう」

何に対する感謝なのかはわからないがハリーは嬉しそうだったのでドラ子も嬉しかった。
スリザリンの後継者であろうと無かろうと、ハリーはハリーであると、安心出来た。


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