ドラ子・マルフォイ「私の妹になりなさい」ジニー・ウィーズリー「妹、ですか?」
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22:名無しNIPPER[sage saga]
2021/05/01(土) 20:22:58.03 ID:ZxMTaX2QO
「ハリー先輩、少々よろしいですか?」
「やあ、ジニー」

最近、ドラ子が元気ないのでジニーはその原因であろうハリーと少し話すことにした。
ハリーもロンからジニーのことをくれぐれもよろしくと頼まれていたので、こうして話をする機会を得てほっとしていた。

「そろそろ寮には慣れた?」
「はい、おかげ様で」
「礼儀正しいのはドラ子の影響?」
「先輩ですから」
「堅苦しいのは僕、苦手だ」

それなら膝の上にでも座ろうかとジニーは考えたが、やめておいた。ただ少しだけドラ子の言いつけを破って、馴れ馴れしく話そう。

「ハリー、教えて欲しいことがあるの」
「勉強かい? それならドラ子のほうが……」
「ハリーってドラ様のこと好きなの?」

不躾ではあったが、ハリーは特に考える素振りもなく、あっさりと頷いて肯定した。

「うん。好きだよ」
「好きなのに、優しくしないの?」
「状況によるかな」
「なんで?」
「好きな人が大切だから」

その瞬間にジニーは悟ってしまった。
ハリー・ポッターに付け入る隙はないと。
その無念を、日記に吐き出し、書き殴った。


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