ハリー・ポッター「僕の言うことを聞け」ダドリー・ダーズリー「……わかった」
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14:名無しNIPPER[sage saga]
2021/04/19(月) 21:47:37.37 ID:43J6jqUVO
「ホグワーツに入学するまでは、僕も毎日なんのために生きているのかわからなかった」

ダーズリー家での日々は過酷で、ハリーの生きる気力を削いでいった。無意味な日常。
無価値な自分。先が見えない未来。だけど。

「どこかに道はある筈だ」

何処かしら、何かしらのキッカケはあって、それを見つけたり手を伸ばすのは他人ではなく、自分にしか出来ない。だからダドリー。

「諦めるな」
「無理だよ……どこも同じだ」
「ダドリー・ダーズリー」

気がつくと、ダドリーの前には魔法使いが佇んでいた。少し見ないうちに背が伸びた、髪の色も目の色も自分とちっとも似ていない従弟が握りしめている杖の先端から、バチバチと火花が迸った。

「僕の言うことを聞け」

ダドリーにはハリーに命じられる筋合いはない。しかし引け目はあった。負い目もある。
これまでハリーにしてきたことを少しでも償えるのなら、ハリーに従おうとそう思えた。

「……わかった」

こうしてダーズリー家の騒動は幕を閉じた。


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