37: ◆Kg/mN/l4wC1M
2021/03/19(金) 12:31:42.19 ID:wEzeH4cQ0
「で、でも──」
僕は沈黙を破るように、慌てて切り出す。もう、今更隠すことなんてないだろう。
「僕は貴方に、劇場のみんなに必ず会いに来ます。
38: ◆Kg/mN/l4wC1M
2021/03/19(金) 12:32:35.61 ID:wEzeH4cQ0
「伝えてくれて、ありがとう。
そういう気持ちを誰かに話すのって、すっごく勇気がいると思う。
……だから、私は嬉しい」
39: ◆Kg/mN/l4wC1M
2021/03/19(金) 12:33:03.39 ID:wEzeH4cQ0
◇
僕は座席に着いて、開演の時間を待っていた。
時間まで、あと二、三分くらい。
40: ◆Kg/mN/l4wC1M
2021/03/19(金) 12:33:31.25 ID:wEzeH4cQ0
開幕のベルが鳴る。
その音に、思わず緊張が走った。
きっとそれはみんな同じで、辺りは途端に張りつめた。
隣の人の鼓動さえ、聞こえてきそうだった。
41: ◆Kg/mN/l4wC1M[saga]
2021/03/19(金) 12:35:56.42 ID:wEzeH4cQ0
その刹那、僕は桃色のサイリウムを掲げていた。そして、その先には、白い光に包まれた彼女がいた。
『とびらあけて さあ行こうよ──』
『──私たちの Brand New Theater Live!』
42: ◆Kg/mN/l4wC1M[saga]
2021/03/19(金) 12:36:34.13 ID:wEzeH4cQ0
◆
俺は、舞台袖の片隅から、ステージに立つ彼女を見つめていた。
43: ◆Kg/mN/l4wC1M[saga]
2021/03/19(金) 12:37:15.26 ID:wEzeH4cQ0
出逢った頃の彼女は、毎日夜遅くまで自主レッスンに取り組んでいた。
自分に実力が足りていないだけだからと、彼女はよく自嘲した。
当時の俺は、彼女のその姿に危うさを覚えた。
44: ◆Kg/mN/l4wC1M[saga]
2021/03/19(金) 12:38:26.78 ID:wEzeH4cQ0
ステージの上の彼女の、瞳の向く先を追いかけた。
彼女の瞳には、光あふれるサイリウムの海が──ファンたちが映っていた。
向かい合えば、手を伸ばせば──きっと、気持ちは届く。
45: ◆Kg/mN/l4wC1M[saga]
2021/03/19(金) 12:56:19.82 ID:wEzeH4cQ0
以上になります。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。
GREE版ミリオンライブ!のサービス終了から、早いもので3年も経ってしまいました。
それでも8年前に始まった彼女の物語──軌跡は止まっていないのだと、何度も実感します。
46: ◆Kg/mN/l4wC1M[saga]
2021/03/19(金) 12:57:14.26 ID:wEzeH4cQ0
>>40 (sagaを忘れてました……)
開幕のベルが鳴る。
その音に、思わず緊張が走った。
きっとそれはみんな同じで、辺りは途端に張りつめた。
47: ◆NdBxVzEDf6[sage]
2021/03/19(金) 21:49:33.90 ID:Gyo0PNQZ0
記憶残したまま世界線超えてきちまったか
3年もたったんだな....乙です
馬場このみ(24) Da/An
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