夜叉神天衣「私も……空銀子"先生"のように」
1- 20
6:名無しNIPPER[sage saga]
2021/02/20(土) 21:19:50.22 ID:sqwkfqcmO
「黒いの」

呼ばれて、再び視線を合わすと挑発された。

「このままでいいの?」

対する答えは沈黙。否。私は熟慮していた。

「あんたは八一と出会って日が浅いし、何よりまだ小学生じゃないの。変わるなら今よ」

甘い囁き。しかしこれが罠だと知っている。

「そしたらきっと私は先生に失望されるわ」
「八一は喜んでくれないと?」
「いいえ。私が甘えれば先生は喜ぶに決まってる。私を愛してくれる。でも、それで終わり。それ以上、私は強くなれないから……」

強くなれないと。成長が止まったらきっと。

「あの人はきっと……私に失望する」

仮に恋人になれたとしても、棋士としての繋がりを失えば、先生の家族にはなれない。
棋界という狭い世界以外では生きられない。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
10Res/10.58 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice