44: ◆hhWakiPNok[saga]
2021/01/31(日) 11:13:03.64 ID:ZnT9OyOd0
泉「あそこまで強く、言い切ってくれると思わなかった。私は彼を認めるよ。それにほら、今までと同じ調子で私たちをトップアイドルにしてくれそうじゃない」
さくら「うんうん。きっといつものように、なんでもない顔をしてトップアイドルにしてくれるんだよ、きっと」
Pちゃんに対する2人の評価は当初から高かったけど、昨日の一件により2人は彼を信頼をするようになっていた。
45: ◆hhWakiPNok[saga]
2021/01/31(日) 11:14:04.47 ID:ZnT9OyOd0
亜子「ま、さすがにトップアイドルいうんは簡単やないかも知れへんけどな」
泉「大丈夫じゃないかな。亜子がいれば彼は」
さくら「これからは、ずっと3人いっしょじゃなくてぇ、ずっと4人いっしょで、だね」
46: ◆hhWakiPNok[saga]
2021/01/31(日) 11:16:01.37 ID:ZnT9OyOd0
泉「4人がずっと一緒でいる場合の幸福の度合いは、3人がずっと一緒でいる場合の幸福の度合いと比してより大きい」
さくら「なにそれイズミン」
泉「私たちのこれからの予想。後の人はこれを評して、大石予想と呼ぶことでしょう。もちろんそれを証明するのも私たちです!」
47: ◆hhWakiPNok[saga]
2021/01/31(日) 11:17:10.83 ID:ZnT9OyOd0
P「なるほど、理解した。みんなの家庭の事情と、僕の責任を」
亜子「や、でも責任を感じることはないんやで? アタシらは確かにそれぞれ家庭に問題を抱えてはおるけど、それはそれぞれの家のことやし」
P「3人がずっと一緒にいられるよう、僕は力を尽くすよ。それに道は結局ひとつだ」
48: ◆hhWakiPNok[saga]
2021/01/31(日) 11:18:00.83 ID:ZnT9OyOd0
泉「それより、今日はなんの話なの?」
P「あ、売り込みをかけようとしてまだユニット名を決めていないのに気づいて。どうする? 3人のユニット名は」
亜子「ユニット名……そうか、そういうの決めなアカンのか」
49: ◆hhWakiPNok[saga]
2021/01/31(日) 11:18:48.31 ID:ZnT9OyOd0
次の日にはPちゃんは、アポイントメントがとれたので遅疑の日曜日に東京へ4人で行く、とやっぱり言ってきた。
さすがに早い。さすがはPちゃんや。
そういうわけで日曜になり、日帰りのちょっとした旅行気分でウキウキしてアタシらは新幹線に乗った。
P「悪いけど指定席ではあるんだけど、グリーン車ではないんだ」
50: ◆hhWakiPNok[saga]
2021/01/31(日) 11:19:52.18 ID:ZnT9OyOd0
東京に着くと、次は腹ごしらえとPちゃんが言い出した。
どこ行くんかと思てたら、普通にファミレスだった。
Pちゃんのこういうトコは、好ましい。
無論、アタシが頼めば高いお店や有名店でも連れて行ってくれただろう。
だが、そういうことにアタシはPちゃんからの好意を使いたくはなかった。
51: ◆hhWakiPNok[saga]
2021/01/31(日) 11:20:50.80 ID:ZnT9OyOd0
P「ここだ」
さくら「うわぁ、おっきなビル」
52: ◆hhWakiPNok[saga]
2021/01/31(日) 11:21:42.05 ID:ZnT9OyOd0
社長「肩書きについて確認させていただきました」
P「お手間を取らせたことはお詫びいたします。あえて一部の情報を秘匿しながらのアポイントメントであったことは間違いありません。しかしこの方が話がスムーズにいくと思いましたので」
社長「急成長の注目企業社長の来訪に、どのような用件かと訝っていましたが、まさかアイドルの売り込みとは意外でしたな」
53: ◆hhWakiPNok[saga]
2021/01/31(日) 11:22:27.35 ID:ZnT9OyOd0
社長さんは、しばらく黙ってはった。
そしておもむろにアタシら3人をジッと見つめてくる。
値踏みしてはんのやなーー
54: ◆hhWakiPNok[saga]
2021/01/31(日) 11:23:10.34 ID:ZnT9OyOd0
社長「……細かな契約の内容は、後々詰めるということでよろしいかな?」
P「結構です」
社長「では当面、毎週レッスンに通うように」
133Res/93.66 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20