118: ◆hhWakiPNok[saga]
2021/01/31(日) 12:40:52.35 ID:ZnT9OyOd0
2日後。
日常生活に戻ったアタシらは、一躍学校の有名人となっていた。
遠巻きに熱い眼差しを受け、クラスでは全員に囲まれてアメリカでのことをあれこれと聞かれ、下級生からサインを求められる。
119: ◆hhWakiPNok[saga]
2021/01/31(日) 12:45:19.37 ID:ZnT9OyOd0
P「いやあ、まいった。みんな僕のことを、アイドルの窓口みたいに思ってるみたいだ」
亜子「……ふうん、そうですか!」
P「え? あれ? もしかして怒ってる?」
120: ◆hhWakiPNok[saga]
2021/01/31(日) 12:46:15.50 ID:ZnT9OyOd0
頭の端っこに引っかかってた記憶が、ようやく思い出させてくれる。
アレか、史上最低の映画監督とかいう人の映画やっけ。
史上最低の映画監督の映画ということは、史上最低の映画ということになるんやろうし、まあその映画に興味ないことはないんやけど、それに加えてPちゃん家かあ……アンタ、どないなトコに住んでんの?
P「どう……かな、お菓子とか飲み物も用意するけど」
121: ◆hhWakiPNok[saga]
2021/01/31(日) 12:46:48.53 ID:ZnT9OyOd0
亜子「ちゃんとキレイにしてあるんやろな? 女の子が3人も来るんやから」
P「特に君が、ね」
綺譚のない返事と笑顔に、こっちの顔が赤くなる。
122: ◆hhWakiPNok[saga]
2021/01/31(日) 12:47:23.52 ID:ZnT9OyOd0
〜放課後〜
泉「ワンルームなんだ。あんまり物はないんだね」
123: ◆hhWakiPNok[saga]
2021/01/31(日) 12:48:09.77 ID:ZnT9OyOd0
P「これ、デジタルリマスターされた総天然色版なんだ」
ということは、元々はシロクロの映画なんかいな。
そして始まった鑑賞会。
この史上最低の映画監督作成の史上最低の映画に、1番食いついてきたのはなんと意外にもいずみやった。
124: ◆hhWakiPNok[saga]
2021/01/31(日) 12:49:03.54 ID:ZnT9OyOd0
泉「このUFO……なんていうか……」
P「これ、タイヤのホイールを使って撮影してるんだ」
亜子「それはエエけど、吊ってる糸が見えてるやないの!」
125: ◆hhWakiPNok[saga]
2021/01/31(日) 12:49:34.32 ID:ZnT9OyOd0
泉「あと、なぜこのゾンビに襲われている人たち、直立不動で逃げもしないで『うわー』とか言いながら首を囓られてるの!?」
P「実に当然の指摘で確かに不思議だけど、僕もその疑問に対する答えを持っていない」
泉「それも何度も何度も!!」
126: ◆hhWakiPNok[saga]
2021/01/31(日) 12:50:08.15 ID:ZnT9OyOd0
泉「それで結局、太陽爆弾ってなんのことなの!?」
さくら「えっとぉ」
亜子「ガソリン缶……やったかな?」
127: ◆hhWakiPNok[saga]
2021/01/31(日) 12:50:48.37 ID:ZnT9OyOd0
泉「あのラストシーン、いくら考えても納得がいかない」
さくら「宇宙人の王様さんのお話、ピーンってなって聞いてておかしかったねぇ」
帰り道、アタシらはまだ笑いながらさっきの史上最低の映画の話をしていた。
128: ◆hhWakiPNok[saga]
2021/01/31(日) 12:51:27.80 ID:ZnT9OyOd0
さくら「おもしろい映画だもんねぇ」
P「うん。最低ではあるけど味のある映画という認識だったんだけど、みんなでワイワイいいながら見るとこんなに楽しい映画なんだと初めて知った」
さくら「またやってほしいでぇす。映画鑑賞会」
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