【咲-Saki-】京太郎「たのしい宮永一家」【微安価】
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286
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◆copBIXhjP6
[sage saga]
2021/03/30(火) 04:45:42.45 ID:7SyiISYv0
【21歳 5月】
この頃には週末の夜にたむろして酒盛りに興ずることが私たち三人の恒例行事になっていた。
しかしその会場は概して大学近くの居酒屋であって、こうして彼の住処に来るのは今日が初めてだ。
以下略
AAS
287
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◆copBIXhjP6
[sage saga]
2021/03/30(火) 04:46:27.85 ID:7SyiISYv0
手渡された麦茶を一口飲み干すごとに段々と意識が明瞭になっていく。
気がつくと私はモノの散乱した部屋の床に座り込み、座卓へもたれ掛かっていた。
お世辞にも広いとは言えない学生向けのアパート―――初めての風景、初めての空気、初めての匂い。
京太郎「モモ、起きろってば」ユサユサ
以下略
AAS
288
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◆copBIXhjP6
[sage saga]
2021/03/30(火) 04:48:00.99 ID:7SyiISYv0
確かにキョータローは一見バカで助平なようだけどその実紳士的で、安易に手を出してくるような男ではない。
しかしこの時の私は、むしろ彼に度胸があった方が都合が良いとさえ思っていたのだ。
長らく麻雀漬けの青春を送ってきた私にとって、須賀京太郎は初めて触れた男性にも等しかった―――それが悲劇の始まり。
彼と積み重ねてきた二年間は私にある種の『思い込み』をさせていた。
以下略
AAS
289
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◆copBIXhjP6
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2021/03/30(火) 04:50:23.27 ID:7SyiISYv0
京太郎「ふぅ......仕事終わりだろうに悪いことしたかな」
淡「大変だなー、ゆみ先輩」
京太郎「他人事みたいに言うけどなぁ。俺たちだってあっという間に先輩と同じ立場だぜ」
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AAS
290
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◆copBIXhjP6
[sage saga]
2021/03/30(火) 04:51:39.38 ID:7SyiISYv0
モモが食い散らかしたつまみの皿と私が平らげた冷凍チャーハンの皿を片手で器用に持ち上げる。
キョータローはシンクへ向かうと、そのまま洗い物を始めてしまった。
京太郎「―――ま、なるようになるだろ!」
以下略
AAS
291
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◆copBIXhjP6
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2021/03/30(火) 04:52:23.03 ID:7SyiISYv0
京太郎「淡、お前どうやって帰るつもりだ?加治木先輩に一緒に送ってもらうか」
淡「逆方面だし申し訳ないからいいや」
京太郎「不遜なお前に『申し訳ない』なんて考えがあるなんて、天変地異の前兆か何かかよ?」
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292
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◆copBIXhjP6
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2021/03/30(火) 04:53:09.07 ID:7SyiISYv0
京太郎「.........加治木先輩か?やけに早かったな」
京太郎「すまん。手が離せなくてさ」
淡「はいはい、淡ちゃんが出てあげますよーだ」スタスタ
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293
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◆copBIXhjP6
[sage saga]
2021/03/30(火) 04:53:54.59 ID:7SyiISYv0
【数十分後】
咲「あはは、そうだったんだ。京ちゃんったら大学の話はあんまりしないから」
以下略
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294
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◆copBIXhjP6
[sage saga]
2021/03/30(火) 04:54:38.61 ID:7SyiISYv0
不意にチャイムが鳴る。
キョータローが玄関へ走っていき、すぐにもう一人の訪問者を連れて戻ってきた。
ゆみ「うわっ、酒臭―――って宮永咲プロ!?」
以下略
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295
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◆copBIXhjP6
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2021/03/30(火) 04:55:14.96 ID:7SyiISYv0
ゆみ「おぶっていくしかないか」
京太郎「手伝いましょうか?」
ゆみ「大丈夫だよ。手荷物も大した量じゃないし一人でもなんとかなる」
以下略
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