【咲-Saki-】京太郎「たのしい宮永一家」【微安価】
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288: ◆copBIXhjP6[sage saga]
2021/03/30(火) 04:48:00.99 ID:7SyiISYv0
確かにキョータローは一見バカで助平なようだけどその実紳士的で、安易に手を出してくるような男ではない。
しかしこの時の私は、むしろ彼に度胸があった方が都合が良いとさえ思っていたのだ。
長らく麻雀漬けの青春を送ってきた私にとって、須賀京太郎は初めて触れた男性にも等しかった―――それが悲劇の始まり。
彼と積み重ねてきた二年間は私にある種の『思い込み』をさせていた。

京太郎「先輩に電話掛けてくる。テキトーにモモの荷物をまとめておいてくれ」

淡「はーい」

京太郎「あーもしもし、加治木先輩ですか?須賀です。ええ、はい......いやぁ、ホントにすいません」

京太郎「今帰ったところですか......ああ、それなら―――」

淡「............」

普段であれば吐くほどに酔っ払うにもかかわらず、今日は飲む量を相当抑えてある。結果的には少し寝てしまったが妥協点だろう。
先輩がもう三十分もしないうちに車で乗り付け、モモを乗せて彼女たちの住まいへと引き揚げていく。
そして玄関の扉が閉まった途端、この部屋は私たち二人だけの国へと様変わりするのだ。
......だからどうってわけでもないけど。今のところその先にまで進む決心はないが、如何にせよ事は悪くは運ばない筈だ。


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