【チェンソーマン】「租唖」についての授業を始めます
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8:名無しNIPPER
2021/01/04(月) 22:29:39.97 ID:xv4bpZRfO
 昔の人は、「言葉には言霊が宿っているので、良い言葉を口に出すと良いことが起こり、悪い言葉を口に出すと不吉なことが起こる」と考えていましたが、あながち誤ったものではありません。
 
 私が他の人になにか良くない言葉を――そうですね、具体的に言うのはまずいので、たとえば「この世から永久にいなくなってしまうような状態になれと命令する」ような言葉を吐いたとして、その人が本当にそうしてしまうということも有り得ます。言葉は人をしばしば傷つけ、場合によっては取り返しのつかないことになってしまいます。

 銃という恐ろしい武器は所持が禁じられているのと同じように――すみません、恐ろしい事件が起きたばかりでしたね。先生の身内も銃で亡くなりました――凶器となる言葉は禁じられなければならないのです。

 自分の手を汚さずに相手の心をむしばむ、銃よりもさらにたちの悪い卑劣なものだから当然です。暴言を吐く行為や、勝手に自分の言葉を世間に向けて発信する行為は、もちろん厳しく取り締まられます。数年のあいだ「奪言」に処されたり、「再教育」の対象にもなり得ます。



 租唖は人間が生まれながらに持つ「言葉」を、「社会」を、そして何より「人」を、大切に守るために欠かせない制度なのです。



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