15: ◆8TImjtGSKs[sage]
2021/01/01(金) 20:07:19.90 ID:yjJ7DZoqO
やがて、光が収まると。
歩夢「……痛くない」
愛「すっごい、傷が治ってる!」
16: ◆8TImjtGSKs[sage]
2021/01/01(金) 20:09:11.23 ID:yjJ7DZoqO
果林「2人とも新人トレーナーでしょ。だったら、図鑑を使えるようにしておかないとね」
カタカタカタ。果林博士の指が、PCのキーを叩く音。
果林「はい、データの転送は出来たわ。2人とも、図鑑アプリのアイコンがある筈よ」
17: ◆8TImjtGSKs[sage]
2021/01/01(金) 20:10:19.56 ID:yjJ7DZoqO
数分後。
汚れた服の洗濯も終わって(わざわざ設備を貸してくれた。ありがとうございます)、果林博士からの呼び出し。
果林「さてと。遅くなったけれど……お待ちかね。
新人トレーナーに贈るポケモンたちよ。1人1匹だから、よく考えてね」
18: ◆8TImjtGSKs[sage]
2021/01/01(金) 20:11:54.26 ID:yjJ7DZoqO
残された私と2匹は……尚も、にらめっこ。
ヒバニーは己の脚力をアピールするように走り回って。
メッソンは……私がそっちを向くと、反射的に果林博士の後ろに隠れようとする。
歩夢「……」
19: ◆8TImjtGSKs[sage]
2021/01/01(金) 20:13:27.98 ID:yjJ7DZoqO
愛「歩夢……アタシ、ずっとこのセリフを言ってみたかったんだ」
歩夢「?」
愛「トレーナーとトレーナーが出会ってすることと言ったら、決まってるっしょ?」
20: ◆8TImjtGSKs[sage]
2021/01/01(金) 20:14:29.65 ID:yjJ7DZoqO
【ポケモン研究所裏・バトルコート】
果林博士の案内で訪れたのは、林を切り開いて作ったらしい、少し年季の入ったバトルコート。
ところどころに、過去にここで戦ったであろうポケモンたちの跡がある。
21: ◆8TImjtGSKs[sage]
2021/01/01(金) 20:15:55.96 ID:yjJ7DZoqO
「キィ!?」
愛「サルノリ!」
少し吹き飛ばされ、茂みの方へと転がっていくサルノリ。
22: ◆8TImjtGSKs[sage]
2021/01/01(金) 20:17:21.11 ID:yjJ7DZoqO
歩夢「っ、メッソン上!」
「メソ!?」
うっかりしていた。枝は単なる目くらまし。
本体は茂みの横に生えてる木の上から……!
23: ◆8TImjtGSKs[sage]
2021/01/01(金) 20:19:24.45 ID:yjJ7DZoqO
歩夢「でも……楽しかったな」
それが、初めてのバトルで抱いた、私の感想。
愛「いやー、その場に落ちてる物を使うアイデア、即興だけど上手く決まったね」
24: ◆8TImjtGSKs[sage]
2021/01/01(金) 20:20:51.36 ID:yjJ7DZoqO
果林「それで、2人はジムアリーナフェスティバルに参加するのよね?」
歩夢「ジムアリーナ、フェスティバル?」
聞き慣れない単語。いや、ジムという言葉から何となく想像は付くけれど……。
25: ◆8TImjtGSKs[sage]
2021/01/01(金) 20:22:29.29 ID:yjJ7DZoqO
エマ「ポケモンさんたちの回復、終わったよ〜」
メッソンとサルノリのモンスターボールを手に、エマさんが戻って来た。
愛「ナイスタイミング! 歩夢、早速出発しよ!」
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