梨子「久しぶりに音ノ木坂に来た」
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24: ◆3m7fPOKMbo[sage]
2020/12/29(火) 19:18:46.90 ID:JU0lGUMg0
花丸「よっと…」ギィッ

花丸(本来はそんな家ではない筈。だが、異様に獣臭かった)

花丸(そして、恐ろしい程寒い。吐いた息が白く見えてしまう。太陽はとっくに上っている、白装束一枚とはいえこれほど寒いとは)

花丸(守り刀を握り、柊の枝を構えながら廊下を進む。それにしても、広い家だ)

花丸(ダイヤさん。ダイヤさんは、こんな恐ろしくなってしまった家の中で、一人で)

花丸(戦っていたの?)

見 ぃ つ け た

花丸「オン…」

ダイヤ?「遅いよぉ」ブンっ

花丸「額縁ぃぐっ!?」

花丸(横から飛来した額縁がマルの身体を力強く打ち、真言を中断させる。柊の枝が手から飛んでいく)

花丸「ま、まだ…」バリィン

花丸「!?」

花丸(腰につけた酒の瓶を掴もうとした時、部屋中の蛍光灯が一斉に割れた)

花丸(鋭利な刃物とかした欠片は示し合わせたかのように、マルの手足へと突き刺さる)

花丸「ぎゃああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」

ダイヤ?「あははははは、どうしたの? 自信満々なドヤ顔で入ってきてもうわんわん泣いちゃって?」

花丸「っ…!」

花丸(痛む手で塩を投げようとした時に―――――――――振り下ろされる、無数の辞書)

花丸(ダイヤさんに知恵を与えていた道具が今、凶器としてマルをえぐる)

花丸「ぐっ、うぇっ、ぐぇっ」ガッゴっドっベキッ

花丸「お、終わっ――――――――うべぇっ!?」ゴスッ グルグルグルグルドサッ

ダイヤ?「綺麗なきりもみ四回転アクセル、着地しっぱーい♪」

ダイヤ?「続きましてぇ、まだまだダウン中の相手にはぁ」

花丸「けほっ、けほっ……ま、まだ勝負はついていない、ずら」


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