高森藍子「加蓮ちゃんたちと」北条加蓮「生まれたてのカフェで」
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8:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/25(金) 20:45:36.94 ID:mOMWMpAw0
ちびっこ'sの興味は壁際の飾り付けからレンガのインテリアへと移り、暖炉の形に組み立てられた中を不思議そうに覗き込む。お尻をふりふり揺らしながらどうにか入り込もうとするそーちゃんを、しろちゃんが一歩離れた位置からぼんやりと、だけどはっきり好奇心を表情に出して眺めていた。

「いつものカフェのマネ?」
「はい。やっぱり、思いつくのはいつもの場所でしたから……。あっ。店員さんには、真似してもいいですか? って、ちゃんと許可をもらったんですよ」
「いやそこは気にしてないから……。でも、こっち側はちょっと違う雰囲気だよね」

向かって左側の暖炉っぽいインテリアやマットレスは、いつものカフェのくつろぎスペースそのもの。冬になったら現れる暖炉ストーブ――昔っぽい家具と現代の道具を合わせたアイディアインテリアに、座り込むとそこがカフェであることを忘れてしまうほどゆっくりできる空間に、とてもよく似ていた。
だけど反対側のテーブルや、そこに敷かれたテーブルクロス、メニューの柄は、カフェで見る物とは少し違う。
そして、雰囲気も。こっちは藍子の言う「ちいさな世界」って感じ。

「少しだけ、私っぽさを出したいなって思ったんです。だから、半分は真似で、半分は私オリジナルなんですよ。くつろいでもらいながら、クリスマスのわくわくも味わってほしくて、いろいろ工夫したつもりですっ」
「…………」
「どうですかっ?」
「藍子。……インテリアコーディネーターとかも向いてるんじゃない?」
「えへへ……。カフェ限定かもっ」

いつかそういう企画でも提案してみよっかな、なんて思って、連鎖的に書き慣れた手書き版企画書やそれについて話し合うモバP(以下「P」)さんの顔とかを思い浮かべていると、看護師さんからまた頭をはたかれた。


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