高森藍子「加蓮ちゃんたちと」北条加蓮「生まれたてのカフェで」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2020/12/25(金) 20:47:37.79 ID:mOMWMpAw0
「…………」
あいこちゃん、という名前を聞き、しろちゃんが顔を上げた。半歩ほど前に出たと思ったら1歩下がり、私の足へとしがみつく。
「そうです!」
「うん。そーちゃんですよねっ」
「あれ? あいこちゃんも、そうじゃないの?」
「……??」
「あれっ?」
全く噛み合っていない会話に、また、しろちゃんが半歩前へ。かと思えば1歩下がって私の足へしがみついての繰り返し。
一応、しろちゃんも藍子の顔を見るのは初めてじゃない筈なんだけど……。
そんなに怖い顔ってこともないだろうし。背丈だって私と同じ。前掛けの白ひげおじさんが怖い……ってことは、多分ないと思う。
「ほわ〜っ」
「……?」
「えっとね。しろちゃんが、こんなかおをしてテレビを見てるの! ほわ〜っ」
「しろちゃんが……」
「だよねっ」
そーちゃんがくるりと振り返る。しろちゃんはいつの間にか、私の足から手のひら分くらい離れていた。ぼんやりとした顔つきで藍子を見上げて、口を小指くらいに開いて……。
確かにこう、なんというか「ほわ〜」って顔をしていた。
私達にとってはすごく馴染みのある表情、ってことはこの子もしかして――
「……藍子のファンになってたりする?」
背後で、看護師さんが苦笑を漏らした。
とてもとても困ったような顔だった。
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