56:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/24(木) 06:33:26.22 ID:uyzFntxd0
くじには窓際から二番目の列の最前席を示す番号が書かれていた。俺は天を仰いだ。オージーザス。神よ、私の何が気に入らなかったと申しますか? このお腹か?
がっくりとうなだれた俺を置いて、時間は進んでいく。豊橋がくじを引く時だけは厳粛な神社で初詣をしているような空気になったけれど、つつがなく、滞りなくくじ引きは終わった。
それから各々が荷物を持ち、席を移動する。
窓際から二番目の列の最前。そこに俺は座り、ため息をひとつ机上に落とした。
左隣の教壇からすぐ近くな最前列に腰かけたライブ好き系女子生徒は「ライブハウスとかならめっちゃいい席なのになぁ」と呟いた。お互いご愁傷様ですね、と俺は思った。
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