43:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/24(木) 06:20:39.03 ID:uyzFntxd0
「はぁ、はぁ……ちょっと、遅れちまったな……」
肩で息をして、冷たい空気を肺に取り込みながら、百貨店の入り口で豊橋を降ろす。汗だくの額を北風が撫でていく。
「だ、大丈夫、辰野君……?」
「デブ舐めんな……デブの脂肪はな、こういう時、燃えるために蓄えてあんだよ……」
なんて強がるけれど、ぜぇぜぇと息も絶え絶えな俺に果たして復路をこなせるのか。心配でしょうがない。
「俺は少し、休んでっから、お前はさっさと買ってこい……」
「う、うん……! ありがとう……!」
豊橋はぺこりと頭を下げて、小走りに店内へ消えていった。
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