24:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/24(木) 05:56:36.87 ID:uyzFntxd0
◇
「喫茶店、すごいね。店長さんにすごく気に入られた。これからもここで働いてくれないかって」
と豊橋が嬉しそうに話してくれたのは月曜日の朝だった。
白い肌を今日はほんのりと上気させて、俺が席に着くや否や自分から声をかけてくるあたり、相当嬉しかったのだろう。
「そりゃあよかったな」
豊橋ならああやって立ってるだけでもお店に貢献できそうだしな……とは言わない。そんなことを言ったら最後、俺にはきっとストーカー野郎の烙印が押されるに違いなかった。
「うん。辰野君に聞いてよかった。ありがとう」
ほくほくとした顔でお礼を言われた。なんだろう、今さらそんな風にお礼を言われると非常に照れくさいことこの上ないし黙って豊橋のことを覗いていたことにも罪悪を感じてうっかり痩せそうになるからやめて欲しいのだが?
「それで、弟くんと妹ちゃんに買うもんは決まってんの?」
というわけで俺は話を逸らすことにした。これ以上バイトの話題になると俺の中のツンデレちゃんがツンツンしだしちゃうから致し方ない。
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