23:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/24(木) 05:55:48.94 ID:uyzFntxd0
豊橋はお店の雰囲気に妙に馴染んでいるようだった。ただ立っているだけなのにやたらと絵になる佇まいだ。
お客さんの中にはそんな姿を眺めながらカップに口をつけてる人もいた。なるほど、ここは豊橋にとって天職なのかもしれないな。
そう思ったところで、自分の姿を客観視してみた。
お洒落な喫茶店の軒先で、ちょっと油跳ねのついた白いコック服を着たデブ。よくてストーカー、悪くて営業妨害を目論む小汚いブタ……といったところだろうか。
――いけない、これじゃあこの商店街にいられなくなっちゃうわ!
というわけで、俺は豊橋の安否を確認し終わると、そそくさと中華料理屋へ引き返すのでしたとさ。
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